0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書

著:落合陽一
前回からの「CENTREの本棚」では、以前ご掲載いただいた「HIROBA!」 @hiroba_magazine 様で新社会人の方々へ向けて紹介させていただいた5冊の紹介を、加筆してお届けいたします。
最後となる5冊目は、メディアアーティストである落合陽一氏の「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」です。人生100年時代が現実のものとなってきている現代で、これからの社会で生きるすべての「学ぶ人」に向けたメッセージが書かれています。
「学ぶ人」は学生だけではなく、仕事を始めてからが本当の学びとも言えます。変化が激しい社会の中で、我々自身や組織もそれに対応し変わっていくことが必要です。本著は、これから社会に出る方、子どもの教育に携わる方、これから必要とされる能力を身に付けたい方など、社会で生きる我々すべてに大きな気づきを与えてくれる、素晴らしい一冊です。
画一的な教育の時代は終わり、自ら考え、自ら学ぶことの大切さ、そして「学び続ける」人間であることの大切さが、Q&A形式ですらすらと読むことができます。「学び続ける」こと、それは多様な価値観を受け入れることでもあり、社会に存在する課題を発見し、解決を模索するのに必須の行動ですよね。
新社会人となる皆様には、ぜひ「Q11:突出した才能がない人はどう生きればいい?」の項をお読みいただければと思います。自分の評価軸を決して給料の額などに設定せず、それを超えたやりがいのようなものに価値を見出していただきたいですし、少し先輩の私も今一度、襟元を正して楽しく仕事に励みたいと思います。
コロナ禍によって、世界の価値観は大きく変化しました。より本質的で、人の気持ちを揺さぶる仕事が求められています。その意味をひとりひとりがしっかりと胸に刻んで、自分とまわりの世界が豊かになるよう、共にがんばりましょう!

CENTRE ■新栄の本屋+カフェ■

『CENTRE』は新栄の新しい本屋です。ひとりひとりの変革を支えることをテーマに、「もっと知りたい、もっと学びたい」という知的好奇心を刺激する書籍が、併設のカフェと共にお楽しみいただけます。