明日、会社に行くのが楽しみになる お仕事のコツ事典

著:文響社編集部 編

今回から5回にわたって「CENTREの本棚」では、以前ご掲載いただいた「HIROBA!」様で紹介させていただいた5冊を加筆してお届けいたします。

最初は、「明日、会社に行くのが楽しみになる お仕事のコツ事典」です。かわいらしい表紙のとおり、毎ページにイラストがたくさん。索引から気になるところだけでも十分に楽しく、活かせて、気分転換になるポップな一冊です。

冒頭でメインキャラクターが体育座りで「起きて働いて寝るだけの毎日、ほんとにこれでいいのかな」という場面からスタートします。私は、それでよいと思っています。大切なのは、この「起きて働いて寝る」という3要素を「いかに楽しくするか」だからです。それは自分次第で楽しくもなり、暗澹ともなるものです。本書は、その「いかに楽しくするか」について、出勤前から通勤途中、仕事中、退勤、帰宅後までのそれぞれについて、ほんのささいなことにも目をやり、自分から楽しむ工夫をすることで、毎日に魔法をかける一冊です。

前提としてお話させていただきますと、仕事は本質的にすごく楽しいものです。生きる上での大部分の時間を使い、自分の身体と精神、知識と技能を注ぎ込もうとしているのに、楽しくないわけがありません。が、それは同時にストレスを伴うものですし、人間は様々なことに心が移ろいやすいものです。そんな時に、ぴったりの一冊。どのページを開いても、すぐ使える「コツ」がたっぷり。重要なことはやっぱり、「やるのは自分」です。本書を読んだだけでは仕事は楽しくなりません。1日1日に創意と工夫を加えていくことで毎日は素晴らしいものになります。
個人的には、「電車の中で瞑想する(ただ目を閉じるだけでもよい)」はとても良いと思っています。

本書内で、「『ただいま』は明日のはじまり!」という章があります。その意識、とっても大切で、むしろその時間の過ごし方如何で、翌日のパフォーマンスが決まると言ってもよいと思います。その日の良かったこと、反省すべきこと、たくさんフラッシュしますが、全部ひっくるめて、必ず誰かの役に立っています。楽しい仕事とは、そういうものだと思っています。

今週も1週間お疲れ様でした。新社会人の方は初の週末ですね。身体も心もゆっくりしっかり休んでくださいね。

来週「も」がんばりましょう!

CENTRE ■新栄の本屋+カフェ■

『CENTRE』は新栄の新しい本屋です。ひとりひとりの変革を支えることをテーマに、「もっと知りたい、もっと学びたい」という知的好奇心を刺激する書籍が、併設のカフェと共にお楽しみいただけます。