『HYGGEヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』
著:マイク・ヴァイキング
解説:ニコライ ヴァーグマン
訳:アーヴィン香苗
「世界で最も幸せな国」の上位に名を連ねる常連国、デンマーク🇩🇰
もちろん、デンマークも完璧な理想郷でなく、さまざまな問題や課題を抱えています。それでもデンマークには、ほかの国がお手本にできるようなヒントがたくさんあります。
著者マイク・ヴァイキング氏は、その一つに「ヒュッゲ」があると言います。ヒュッゲとは、デンマーク人ならだれもが毎日使っている言葉で、「満ち足りること」という意味のノルウェー語から来ています。何か存在する「もの」ではなく、その場の空気や経験をあらわします。
たとえば、「大好きな人と一緒にいること」。そんなことがヒュッゲです。また、「家に帰ってきたときのホッとする感じ」「キャンドルのあかりのそばでココアを飲む」など、「人との温かいつながり」「こころの安らぎ」「不安がないこと」、どれもこれもヒュッゲです。本書には、毎日を幸せにするために、このヒュッゲをどう活かすことができるかが説明されています。
「ヒュッゲとは、むずかしい状況の中でも、今持っているものを上手に活かすことであり、日々の生活にしっかりと根を下ろすことだ」
現実に目を向けると、私たちの生活はいつでも幸せ、思い通りというわけにはいきません。
誰でも失敗する時もあれば、上手くいかず落ち込むこともあります。しかし、何だか沈んだ気持ちになった時こそ、日常にヒュッゲがあることを思い出してみる時なのではないでしょうか。
今この時を生きること、それを心に留めてこの瞬間に全力を傾けること、日々の暮らしを大切にして、「自分が持っていないもの」ではなく、「持っているもの」に目を向けること。
そうすれば、目まぐるしい日常の中で忘れてしまいがちな幸せな瞬間は、思っているよりも身近に、沢山あることに気づかされます。
私がヒュッゲを感じる瞬間は、「友達と美味しいものを食べながらお話ししている時」「家で好きな音楽を聴きながら、コーヒーを淹れている時」「好きな人、お世話になった人へのプレゼントをじっくり選んでいる時間」等々。
そして「この本を読んでいる時間」こそがヒュッゲでした。
皆さんの「ヒュッゲ」な時間は何ですか?
ぜひ、ゆったりとコーヒーを片手に本書を読みながら見つけてみてください。
CENTREスタッフ 河合
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