【2025年3月31日】

CENTRE代表の中村でございます。

2025年3月31日、年度末となりました。

明日から新たな出発となる学生や社会人の皆様がおられますが、今日はそんな夜に、CENTREを卒業したスタッフに思いを馳せながら書きたいと思います。


CENTREではこの春、3名の大学生スタッフがそれぞれの就業先を自ら決め、学校を卒業し、そしてCENTREを卒業していきました。


3人は、入社時期は違いながらも、とても優秀。

得意なことや苦手なことがそれぞれ違い、性格も違いましたが、お客様のことをしっかりと見ることができたし、ともに働くスタッフのことも見ることができました。目の前の作業を見ることはできても、それを包む環境を見ることはできそうでできません。

お仕事が、自分のためではなく、誰かのためにあることをなんとなく理解している、そんな印象でした。


苦手なことを相談してくれたこともありました。

「苦手なことを自分で認識できていることは、それをカバーするようにより丁寧に仕事ができるということ。それは弱みではなく、強みになり得るよ」ということをお話しました。

雰囲気で仕事をするのではなく、ひとつひとつに意味を感じて、それがお客様に繋がっていると感じて仕事ができれば、きっとうまくいきます。自分のお客様は誰なのか、常に自問自答していただければと思います。


彼女たちの仕事ぶりは、私にとってスタッフとしての基準を作ってくれました。もともと、お客様にとっては社員だろうがアルバイトだろうが、学生だろうがパラレルワーカーだろうが、男性だろうが女性だろうが、そんなことは一切、まったくもって関係なく、一律一定のサービスを受ける権利があるし、そうでなくてはいけません。だから、どんな境遇の方であってもお客様に対してその瞬間に何ができるかによって評価されるべきであると考えています。

その点で彼女たちは、「学生だから」とか「アルバイトだから」とか、そのような感覚を微塵も感じさせずに、自分たちがお客様に対してできることを考え、CENTREのフィールドで存分に発揮してくれました。さらに他者に影響を与えることもできました。

スタッフとしてのあるべき姿がそこにあったような気がしています。


とてもとても感謝しているし、尊敬しています。


社会には色々な人間がいるし、色々な組織があるし、色々な仕事があります。それぞれに役割があって、それぞれに果たすべき責任が大なり小なりあります。

みんなのやりたいことが社会に繋がって、ひとつひとつの壁を越えながら拡大していくことを心から願っているし、彼女たちならそれができると信じています。

仕事は楽しいし、苦しいけど、自分の力を誰かのために使えることが、何よりの醍醐味です。全力でやって下さい。


願わくば、早い段階で尊敬すべき先輩・上司との出会いがあることを望みつつ、彼女たちが道に迷うことがあれば、私がひとつの指針になれればと思います。


CENTREは君たちのもうひとつの居場所です。

いつでも帰ってきてください。

また元気な顔を見せてくれる日を楽しみにしています。


名古屋は桜が咲き始め、明日からは着慣れないスーツの方々を多く見ることになるとなります。3人がそれぞれの場所で輝くことを想像しながら、私はお客様に珈琲を淹れ、本を整理し、笑顔でこの場所を守りたいと思います。


3人とも、おめでとう。

CENTRE ■新栄の本屋+カフェ■

『CENTRE』は新栄の新しい本屋です。ひとりひとりの変革を支えることをテーマに、「もっと知りたい、もっと学びたい」という知的好奇心を刺激する書籍が、併設のカフェと共にお楽しみいただけます。