【CENTRE開業5周年に寄せて】

CENTRE代表の中村でございます。

CENTREは、2020年7月1日に開業し、今年で5周年を迎えます。


多くのお客様との出会い、スタッフとの出会い、アーティストとの出会い、取引先企業様との出会い、新栄で生きる皆様との出会い、そのひとつひとつの出会いと奇跡が、CENTREに力を授けてくださいました。

心より感謝申し上げます。


思えばこの5年間でどれだけの失敗をしてきたか、数えればキリがありません。自分ではなく他人や環境に責任を転嫁しようとしたこともありました。現実を直視せずに安易な方向に逃げようとしたこともありました。

それでも、お客様を信じ、スタッフを信じ、CENTREを信じることができたから、弱い自分に屈することなく続けることができたと思っています。


継続が難しいと言われる飲食店経営の現実は、CENTREでも同様に襲いかかってきます。その点で5年という時間に何か特別な意味があるかというとそれはないのですが、ひとつの区切りということで、ここまでの道のりの中で私が絶対的に信じ、持ち続けた要素のお話をしたいと思います。


1)価値の本質

CENTREの価値の本質は、「ここで過ごすお客様の時間が充実したものであり、その後の毎日にポジティブな影響を与えること」にあると理解すること。何よりここで過ごす時間が豊かでなければなりません。新型コロナウィルスにより変革を迫られた対人サービス業は、足を運んでいただく特別な行為に対してどのようなお返ししていくか、選んでいく必要に迫られました。

同時に、店内で提供する様々な商品やサービスは、この本質をより強固なものにするための要素でなければなりません。「ひとりひとりの変革を支える」というコンセプトは、紙に書かれたキャッチフレーズではなく「それに基づいて行動する基本思想」であり、わかりやすくすると、言っていることとやっていることに齟齬があってはいけません。

この5年で、CENTREがやるべきことは確固としたものになりました。


2)自らの行動が一番のPR

自分のやっていることは、自分で説明する必要があること。CENTREの魅力は、自分が一番よくわかっているはず(わかっていなくてはならない)で、それを他者に伝えるのも自分自身であることを強く認識しなければなりません。

店舗をひとりでも多くの人に知ってもらうためには、自分だけの力では到底足りません。しかし、人に紹介してもらうためには、その震源地たる私自身が「CENTREに来てもらいたい、魅力を理解してほしい」と強く願い、それを言葉に行動にしなければ、伝わるものも伝わらないと思っています。熱量の伝播です。


3)お客様とは

自分のお客様とは一体誰なのか。日々CENTREに来てくださるお客様は、当然ながらお客様です。ただお客様とは、お仕事によって、立場によって、役割によって、責任によって変わります。仕事には、対象がある。誰に対しての仕事か、誰に繋がる仕事か、自分がバトンを渡す相手は誰なのか。俯瞰して考えなければならないといつも思います。

私にとっては、ここで一緒に働くスタッフもお客様です。CENTREで働いた時間を豊かな体験にしてほしい。もっと強い自分になるために、将来の自分のための糧にしていただくために、スタッフのために働いてきました。


こうして挙げると、何も特別なことはしていません。そしてこれが正しいのかどうか、それは私が決めることではなくお客様が決めることであり、我々の商売は日々の人気投票の中に生死を委ねたものです。毎日選ばれなければなりません。だからこそ、今この場でこうしていられることが、何より特別です。

CENTREを選んでいただいたお客様、本当にありがとうございます。これまで関わっていただいた方すべてが、私の宝物です。そしてこれからもよろしくお願い致します。


CENTREは6年目に入り、自分の中では第三章と呼べるフェーズに入りました。ここからどう変化し、どう生み出し、どう届けていくか、どうかご期待いただければと思います。


5周年の節目に少しの企画を考えておりますが、それは追ってひとつずつお知らせさせていただきます。


CENTREはこれからも変わらず、ブレずに、お客様のための豊かさと進化のための時間を提供させていただきます。

6年目も、青い炎を静かに燃やして邁進いたします。


今後ともご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。


株式会社Centre

代表取締役 / 中小企業診断士

中村恭平

CENTRE ■新栄の本屋+カフェ■

『CENTRE』は新栄の新しい本屋です。ひとりひとりの変革を支えることをテーマに、「もっと知りたい、もっと学びたい」という知的好奇心を刺激する書籍が、併設のカフェと共にお楽しみいただけます。