【書籍入荷】暴露:スノーデンが私に託したファイル

暴露:スノーデンが私に託したファイル

グレン・グリーンウォルド (著), 田口俊樹 (翻訳)

本書は、元NSA(米国家安全保障局)職員エドワード・スノーデンが米政府の極秘監視プログラムをジャーナリストのグレン・グリーンウォルドに暴露するまでの全経緯を、当事者であるグリーンウォルド自身が書き記したノンフィクション。


まず読者を引き込むのは、謎の暗号化メールで接触してきた人物の正体をつきとめるまでのスパイ映画さながらの緊張感です。著者は香港でスノーデンと10日間にわたって密会し、数万点に及ぶ機密文書を受け取ります。その文書が明らかにするのは、NSAがグーグルやマイクロソフトなど大手IT企業と連携しながら、世界中の個人の通話・メール・SNSをほぼ無制限に収集していたという衝撃の実態です。日本もその監視対象に含まれており、在日米軍施設が諜報拠点として機能していたことも記されています。


特に考えさせられるのは、「自分は悪いことをしていないから監視されても構わない」という感覚の危うさを著者が丁寧に論じている点です。個人が常に見られているという状況は、たとえ実害がなくても人の行動や発言を萎縮させ、社会全体の自由を静かに侵食していく。本書はその問題を、無数の内部文書という具体的な証拠とともに突きつけます。


さらに著者の怒りは、大手メディアが政府の意向に従いスノーデンを「裏切り者」と報じ続けた姿勢にも向けられており、情報を選ぶ側の権力という現代的な問いも読者に投げかけます。スマートフォンやクラウドサービスが生活に欠かせない今だからこそ、デジタル時代のプライバシーと国家権力の関係を改めて考える一冊として、多くの読者に支持されています。


(by Rufus)

CENTRE(センター)

新栄に店舗を構える、小さな図書館のようなブックカフェ。穏やかで落ち着いた雰囲気の中で、カフェメニューとともに読書や勉強・PC作業が可能です。電源・Wi-Fi有ります。オフィシャルサイトでは最新情報を発信しています。