【書籍入荷】地に足をつけて生きろ! 加速文化の重圧に対抗する7つの方法

地に足をつけて生きろ! 加速文化の重圧に対抗する7つの方法

スヴェン・ブリンクマン (著), 田村 洋一 (翻訳)

本著は、デンマークのオールボー大学で心理学を教えるスヴェン・ブリンクマン氏が著し、田村洋一氏が翻訳した、いわゆる「反自己啓発の書」。

本国デンマークでシリーズ累計18万部を突破し、世界16か国語に翻訳されるほど注目を集めた作品で、2022年3月に日本語版が刊行されました。


私たちが生きる現代社会は、「もっと成功しろ」「もっと幸せになれ」「もっと成長しろ」という声があらゆる場所から絶え間なく聞こえてくる、いわば「加速文化」に覆われています。自己啓発書、コーチング、マインドフルネス、ポジティブ心理学といった数え切れないほどのツールが世にあふれ、人々は次々と新しい「成功のレシピ」を探し求めています。著者はこうした状況を冷静に観察し、これらのブームが私たちの不安や焦りをかえって深めているのではないかと問いかけます。


本書の特徴は、古代ギリシャのストア哲学を現代に引きつけながら、「ネガティブな感情にも向き合う」「内省の時間を減らす」「ノーと言う勇気を持つ」「本物の友人や義務を大切にする」「小説を読む」といった、加速文化への具体的な対抗策を7つの方法として提示している点にあります。タイトルは一見すると説教めいて聞こえるかもしれませんが、著者自身「自己啓発の否定を自己啓発書の形式で書く」という皮肉な構造をあえて採用しており、終始ユーモアと知性が感じられます。


「自己啓発にうんざりしていた自分に刺さる」「ポジティブ思考への過信を落ち着いて論理立てている誠実な本」という一方、「二元論的すぎる」「解決策が物足りない」という感想も。万人が諸手を挙げて賛同する内容ではありませんが、それもまたこの本が読者に「自分の頭で考えること」を促している証拠といえるかもしれません。今の生き方に漠然とした疑問を感じている方に、新しい視点を与えてくれる1冊です。


(by Rufus)

CENTRE(センター)

新栄に店舗を構える、小さな図書館のようなブックカフェ。穏やかで落ち着いた雰囲気の中で、カフェメニューとともに読書や勉強・PC作業が可能です。電源・Wi-Fi有ります。オフィシャルサイトでは最新情報を発信しています。