【書籍入荷】善の研究 <全注釈>
善の研究 <全注釈>
西田 幾多郎 (著), 小坂 国継 (翻訳)
『善の研究』は、日本が生んだ最初の本格的な哲学書です。
著者の西田幾多郎は、明治時代の後期に、人間の意識を深く掘り下げ、心の最深部に存在する「真実の心」とは何かを探究し続けました。本書は、単なる西洋哲学の模倣ではなく、日本独自の思想的伝統を活かしながら、西洋の高度な哲学思想と厳しく対決させることで、新しい哲学体系を構築しようとした歴史的な著作です。
本書の核となる思想は「純粋経験」という概念。これは通常の経験や知識の領域を超えた、主体と客体の分裂が生じる以前の、統一された経験状態を指しています。西田は、この純粋経験を基礎に、人間の意識、感覚、思考、行動の本質を再考察し、「善とは何か」という根本的な問いに答えようとしています。
本版は、講談社学術文庫の全注釈版で、小坂国継による注釈と解説が充実しています。この注釈が「砂漠のオアシス」のように理解を支え、各章末の解説によって論旨が明確になると高く評価されています。原文だけでは困難な理解が、丁寧な脚注と現代仮名遣いへの改訂によって格段に容易になっており、初めて西田哲学に触れる人にとって最適な入口となっています。
(by Rufus)
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