『経営者になるためのノート』
著:柳井正
本著は、ユニクロやGUを運営するファーストリテイリング、その会長兼社長である柳井正氏が、自社の幹部社員に対しての研修の一環で採用しているワークを書籍化したものとされています。
このノートには、柳井氏から仕事をする上で重要且つ必須である4つの力についての話を聞きながら、書籍内にたっぷり取られた余白に、自らが感じたこと、考えたこと、疑問に思ったこと、課題、実行していくことなどを自由に書き込み、社会人として自立し、自主的に前進するための機能があります。
「経営者になる」ということは、起業するとか、独立するとか、そういったことだけの話ではありません。組織に中にいればそれは大小様々なチーム(部署、事業部、支社、支店など)で仕事をすることになり、それぞれのチームごとに果たすべき役割や使命、目標があります。それらが束になってひとつの力になるのが企業であり、であるからこそチームそれぞれのリーダーには自ら考え自ら実行する知識と行動が求められます。それを「経営者になる」と呼んでいます。
それは即ち、「約束したことを、成果としてあげる」ことです。
すべての社会人が持っておきたい考えですよね。
「書く」ことは記憶にも、記録にも残るとても良い方法です。
以前の自分が書いたことが、時間を経ると陳腐に思えることもありますが、その思考の変化を楽しめることも書くことの効能であると言えます。
私はCENTREを開業する前、このノートを読み〜書き込み〜読み〜書き込みを何度も何周も繰り返しながら、自分が果たすべきことは何なのか、自分に足りないことは何なのか、世の中に求められる事業とは、経営とは何なのか、それをCENTREで叶えるためにはどうすればいいのかを、禅問答のように問い続けました。
未だどこにも辿り着いてはいませんが、その時間があったからこそ今があると、自信を持って言うことができます。
CENTREで出会うお客様の中で、お仕事の根幹が揺らいでいたり、迷っていたり、自分自身を整理したいと考える方とお話させていただく機会があります。その時は、私自身の経験や考えをお伝えするとともに、このノートを通じて対話してみることをおすすめしています。
この度、CENTREでも本著を複数部入荷してみましたので、ご興味がある方はぜひご購入いただいてチャレンジしてみて欲しいと思います。いずれの立場、責任にある方だとしても、有意義な時間になると思います。
最後に、柳井氏が提示する「私たちに必要な4つの力」です。
一)変革する力
変わり続ける世の中より早く、自らを変革できるか
二)儲ける力
儲けは、お客様からの支持のバロメーター
三)チームを作る力
仕事は全てチームで行うもの。1人でできることは小さい。
四)理想を追求する力
企業は、使命の実現を通じて社会に貢献して初めてその存在が許される。変革も儲けも、チームも、その使命実現のための手段。
仕事をする上での中核であり不可欠な力。
本著にご興味を持っていただいたお客様、機会があればぜひその感想や自らの仕事観を私とお話できればと思います。
本著やCENTREが、お客様ひとりひとりの変革の一助になることを願っています。
CENTRE代表
中村恭平
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